天藤製薬の歴史は、
痔疾用薬の歴史そのもの
200年前に京都で薬種を取り扱う雑貨商
〈天津屋藤助〉を構え、100年前に
「ボラギノール®」を創製し
〈天藤製薬〉を創立してから現在に至るまで、
私たちはいつの時代も「お客様・患者さんの生命や
健康を第一とする」ことを
“製品品質”と“情報品質”の両面で
実践してきました。
常に時代とともに、お客様・患者さんに寄り添ってきた
天藤製薬の歴史です。
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日本はどんな時代？
江戸開府から200年。天保の改革で知られる、徳川家慶が第十二代将軍を務めていました。外国船が日本に現れるようになったのも丁度この頃から。新時代は着実に近づきつつありました。1813（文化10年）
和漢薬や雑貨類を扱う
京都北部にある元伊勢神宮の門前で雑貨商「天津屋藤助」を開店。参拝客の方々の話を聞き、健康維持に役立つ薬を扱う必要を感じます。ここから和漢薬を取り扱う薬種商「天藤」が生まれます。
「天津屋藤助」を創業 -
京都帝国大学医科大学附属医院
製煉室にて（後列左端が欽三）1921（大正10年）
京都帝国大学医科大学付属医院で
医師から「効き目のある痔疾治療用の薬がなく困っている」という相談を受けた、八代目・大槻欽三は、シコンエキスに注目。当時勤務していた医大製煉室で「ボラギノール®」の原型ともなる、新薬第1号を完成させます。
国内痔疾用新薬第1号が誕生ボラギノール®を初出荷した
10月11日が創立記念日ボラギノール®坐剤1000本入りケース5個、そして軟膏10ポンド入り5缶が大阪の武田長兵衞商店新薬部（現：武田薬品工業株式会社）に初出荷されました。
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日本はどんな時代？
前年1932年には五一五事件が起きました。その後日本は太平洋戦争へ。敗戦の後、日本は確実に「新しい時代」へと成長していきます。1953年にはテレビ放送が開始されます。1933（昭和8年）
時代の一歩先を見据えた薬
それまで基剤として使用していた原材料不足から、新たな発想が必要とされました。そこで考え出されたのが、最初から流動体の薬＝クリーム状のボラギノール®です。現在の注入式軟膏の原型とも言える製品が誕生しました。
ボラギノール®クリーム
包装形態も紙箱入りだけでなく、缶入りの製品や現在の注入容器に充填したものも開発されました。1955（昭和30年）
全国のどこでも、誰でも使いやすい
ボラギノール®のさらなる改良を目指し、坐剤の鍵となる基剤に着目。体温によって溶ける基剤を、現：花王株式会社と共同開発しました。
坐剤の開発をスタートより親しみやすく、分かりやすい
一目見ただけでボラギノール®だと分かる、伝わるロゴマークと、カラーを導入。文字情報だけでなく、より親しみやすいイメージ作りを実現。
ロゴマーク＆カラー
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1992（平成4年）
有効性と安全性にこだわった
主成分をプレドニゾロン酢酸エステル、リドカイン、アラントイン、ビタミンE酢酸エステルに厳選。
厳選した4つの成分を配合
安全性と、有効性を持つ製品に改良・発売しました。お客様からの信頼を第一にした
小売店ごとに値段が変わることがないよう建値を一本化。また、流通においても営業と分離することで、販売価格の安定とお客様からの信頼を獲得。いつでも変わらない安心をお届けする、ボラギノール®ブランドの基盤を作りました。
ブランド基盤を形成痔という病気の認知を目指した
ボラギノール®が発売された頃、まだ痔は一般的に病気として認知されていませんでした。天藤製薬は製品を販売するだけでなく、「疾病認知」「公衆衛生」「使用方法」を一緒に普及することが重要だと考え、創立以来一貫して有効性・安全性・品質・情報にこだわり続けています。
情報品質へのこだわり
「痔にはボラギノール®」というキャッチコピーとともに、さまざまなTVCMで「痔の専門薬」があることを、お伝えし続けています。 -
2018（平成30年）
高度化するグローバルGMPを踏まえ
福知山工場に加え、新たに三田工場を新設。高度化するグローバルGMP（医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準）を踏まえた設計、PIC/S完全対応や自動生産の先取的な取り組みを推進しています。
三田工場を新設
三田工場（兵庫県三田市）2021（令和3年）
ロート製薬株式会社の
創立100周年を迎えた2021年、私たちはロートグループの一員となりました。
グループ会社へ
今後も患者様・健康を願われる皆様に、誠心誠意、心を尽くして貢献していく当社の姿勢が変わることはありません。
これからの100年に向けた取り組みも、
創業来200年、創立後100年にわたって培ってきた信念の延長上にあります。
当社は、これからもお客様・患者さんの
生命や健康を第一に考え、
常に健康を願う皆様に新たな
価値創造を表現してまいります。
